台北ヘヴン/台北日誌
CONTENTS HOME / 台北日誌 / 台北漫遊記 / ニヤリ北京語 CONTENTS
[←Prev] [Backnumber] [Next→]
台北生活の体験日誌

#116-120
#116:戦争が始まった[20/Mar/2003]
ついに‥

改めてここで触れることもありませんが、米軍を中心としたイラク攻撃が始まりました。昨年査察が始まってからの経緯を見れば「やっぱり戦争が始まるんだなあ」と、若干客観的な印象を受けています。世界的な緊張の高まりがあるとはいえ、やはり身近ではないことがこうした気持にさせるのだと思います。いかん、いかん。
台湾の対応と報道

台湾政府は公式にアメリカ支持を表明しています。

【政治】外交部アメリカの立場に賛成を表明
外交部は一昨日のブッシュ大統領の48時間猶予発言を受け、直ちにアメリカの立場に賛成の立場を表明した。簡又新外交部長は立法院の質疑の中で、具体的にどういう行動をとるかは開戦後、正式な立場も含めて表明したいとした。

中国が統一の睨みを効かせている状況では、台湾にとって頼みの綱はアメリカしかありません。政治的に見れば、アメリカ支持は当然の論理だと思います。

テレビでは昨晩「アメリカのイラク攻撃を支持するか?」という電話アンケートを行っていましたが、開始2時間後の経過では(結果は知らない)賛成・反対どちらも3000票ほどで引き分けでした。予想は圧倒的に「反対」と思っていただけに、この結果は正直意外でした。この時、先日の宴席で台湾人の方が言っていたある言葉を思い出しました。「台湾には3つの国が入っている。日本・中国・アメリカだ。」国として認められていない台湾に住む人は、自分達のアイデンティティの落とし所を冷静に量っているのかもしれません。

一方で報道は不謹慎に過熱しています。不謹慎さの例を挙げると‥
  • ブッシュ大統領の48時間の最終期限をカウントダウン表示していた
  • 解説者がアーミー服を着ていた
高度に文明化した社会は現実に起こる戦争を、視聴率の材料もしくはテレビゲームの様に扱うことしか出来なくなったのでしょうか?ん〜なさけない。
戦争の是非

非であることは疑いもありません。
しかし、国家という立場から見ることも必要です。

アメリカの立場からすれば911のテロで、大変な被害を受け、恐怖を味わいました(テロ自体の根本原因がアメリカにあるかもしれませんが)。すなわち、テロの可能性は出来るだけ排除しなければいけない。それも悠長なこと(査察の継続)を言っているヒマはなかったのでしょう。

日本の立場ではアメリカ支持以外に選択肢はありません。今の憲法下では北朝鮮の脅威が実際の形になっても、安保条約を結ぶアメリカなしでは、自衛隊はまったく機能しないでしょう。日本の安全はアメリカによって保護されている現実を認識しなければなりません。「アメリカ様!と言っているだけではダメだ!」という意見は勿論あるとは思いますし、日本の将来を考えているので大変素晴らしいことですが、今に適した考えではありません。後で(もしくは腹の中で)考えればいいこと。

他の国はそれぞれの国益を元に判断しています。特にフランス・ロシア・中国‥‥
「戦争は非である」という一点だけで判断しているのではありません。利権であったり、今後の国際情勢を睨んだ背景があるはずです。

世界中で一番正しい判断は、一般市民の「戦争は非である」という純粋な思いです。
願わくば‥

今すぐにでも決着が付いて欲しいと思います。
フセイン一家が「勇気ある決断」をするに遅いということはありません。

間違っても長期化‥‥最悪のケースとしてイラク勝利なんて、勘弁願いたい。
#117:反戦運動[21/Mar/2003]
反戦デモを見た

昨晩帰宅中のバスの中から、アメリカ領事館前の反戦運動を見た。約100人ほどの民衆の周りには、数多くの報道が取り巻いていた。初めてデモというものを近くで見た。
デモの輪の中で笑うのはやめてほしい、一瞬でしらける。テレビでは台湾の英国領事館前でのデモ、また世界各国で反戦デモの様子が映し出されていた。
テレビを見て思った

デモばかりでなく、日本国内ではニュース番組が反戦を掲げる、芸能人が反戦を歌っている。いきなり反戦を掲げるのはよくない、反戦を流行で扱うのは良くない。
いつもはそんなこと言っていないじゃないか。

テレビを見て思った(言った)…
「こうした世界的な反戦運動は指導者に届かないのだろうか?」
「反戦デモはムダな行動なのだろうか?」
届いているに違いない。

ブッシュ大統領はやつれたかのように見える。確か彼は「国民の安全の為に戦う」と言った。自身の決断は大多数の人々から支持されていないことを知っている。苦渋の決断だと思う。
フセイン大統領にも世界各地の反戦デモは届いているだろう。ほくそえんでいるに違いない。もしかして反戦運動はイラク軍に世界世論を見方にしたとの錯覚を与えているかもしれない。

反戦デモは普段意見を伝えきれない一般市民の声だと思う。正しい行動だと思う。
決して反戦デモを非難しているわけではない。

ただ、それが意図した方向に導けているか?的確に見極めなければいけない。
もはやアメリカは引かない。反戦デモはどんなに声を高らかにしても空振りになる。ましてやイラクは好戦的な国家である。常識で理解出来ないことも起きるかもしれない。小泉首相が言ったようにイラクに「間違ったメッセージ」を送ってはいけない。

始まってしまった戦争は、早期決着を望むしかない。アメリカ国旗やブッシュ大統領の写真を燃やして、戦争反対をアピールするだけではなく、フセイン政権の撤退を叫ぶほうが理にかなっているのではないのか。

フセイン大統領は国よりも自身のメンツが大切なようだ。
「勇気ある撤退」は世界から賞賛されるのに‥‥
#118:SARS予備知識と最新情報[02/Apr/2003]
SARS予断を許さず

東南アジアを中心としてSARS(重症急性呼吸器症候群)が依然猛威を振るっています。
治療方法が未だ確立されていないため、最悪の場合は死に至る可能性があります。
台北でも感染者が増加傾向にあり、予断を許しません。
予備知識と最新情報で徹底予防!

SARSチェック
厚生労働省免疫所(海外渡航者のための感染症情報)HP抜粋

2月1日以降にSARS発生地域を旅行し、滞在後10日以内に次の両方の
症状を呈した場合
  • 38度以上の急な発熱
  • 咳、息切れ、呼吸困難などの呼吸器症状
SARS発生地域:
 中国(香港・台湾・広東省・北京・山西省)、ベトナム(ハノイ)
 シンガポール、カナダ(トロント)
SARS予防方法
香港日本領事館HP抜粋

  1. 免疫力のある体をつくる。適度な食事、運動、休息をとる。
    ストレスを減らし、タバコを吸わない。
  2. 衛生に気を付ける。咳やくしゃみをするときには、手で口を覆うこと。
  3. 手を清潔に。液体石鹸で手を洗い、使い捨てのタオルで手を拭くこと。
  4. くしゃみの後などの分泌物を手から洗い流すこと。
  5. タオルを共同で使わない。
  6. 家の中や家具を清潔に保つ。
  7. 室内の換気を良くする。
  8. 呼吸器に症状があらわれたら、すぐに医者みてもらう。
SARS最新情報リンク

Yahoo!ニュース-重症急性呼吸器症候群(SARS)
東京都立衛生研究所-重症急性呼吸器症候群


最新情報はトップページにて

今後SARSに関する有益な情報がありましたら、トップページに掲載します。
ちょっと不満...

厚生労働省のSARS発生地区で、台湾は中国の一部となっています。
ああ、嘆かわしい...
#119:空白を埋めとく[19/May/2003]
とりあえず埋めとこう

1ヶ月以上更新のなかった部分を埋めておきたいと思う。更新停滞前には戦争やSARSなど、結構重い話題が多かった。
戦争は終ったように見えるが....

3月に始まったイラク戦争は、一旦は補給路の確保などが困難を極め、長期化が予想されていたが、アメリカ軍の圧倒的な武力の力で早期に終結した。イラクの大量破壊兵器保有疑惑により始まったこの戦争は、なぜか途中で戦争の是非に話題がすり返られる傾向が強かったように思う。それによってあたかもアメリカが悪とされ、もしかしたらイラクが正義のような印象を持たされることも多かった。

まさか、戦争が長期化することや、イラクを正義とみなすことを報道姿勢としていることはないと思いますが、充分配慮してほしいと思いました。

終ったといっても、依然大量破壊兵器は見つかっていませんし、目覚しい復興が見えているわけでもありません。フセイン政権が望ましいものではないことは民衆を見ていれば一目瞭然ですので、民意を反映した自治が出来ることを望んでいます。アメリカにとっては大量破壊兵器が出ないとなんとも後味が悪いことになりますが、個人的には例え出なくても、今後製造出来ない(しない)ことが明確になればいいと思います。
戦争が終ったように感じてしまうのは....

トップニュースが戦争ではなくなりました。今年の年末には「そんな戦争もあったね〜」なんて言っているかもしれません。かなり不謹慎ですが、忘れやすいのがとりえなのでしょうがありません。
駅前でギターを持って反戦を歌っていた人たちは、どこ行ったんでしょうか?その熱意は極めて正しいのですが、熱が冷めすぎるのはよい印象を受けません。

で、今一番ホットなのはSARSです。台北は例外どころかその焦点になってきました。
次回は台北のSARS模様でも...
#120:SARS状況急転[19/May/2003]
ここ3週間で急転!

香港、シンガポールでのSARS患者大量発生が問題となり、中国が患者数を隠蔽しているのが大問題となっていた約3週間前、台湾では患者数が20余名、死者なしと、極めて安心出来る状況でした。しかし、ここ3週間程で状況は急転しました。
(5月17日現在、患者308人、死者35名)

これほどまでに、急増するとは想像がつきませんでした。なぜなら、台北の衛生状況は完璧ではないにしろ、まずまずの線でここ4年ほどを見ても、改善されているからです。また、病院も一般的に清潔で設備もしっかりしています。
では、何故台北でSARS患者が激増したのでしょうか?
台商や赴任者の帰国

台商とは中国大陸に渡って商売している台湾人のことを言います。現在、SARS流行の中心は中国大陸ですが、中国大陸の状況が明らかになったことで、多くの台商や赴任者が台湾へ帰国しました。ウイルスを持つ可能性の高い人が、大勢帰国することで感染が拡大することは容易に想像出来ます。

大量に中国大陸から帰国したことが起因して、その後台湾国内での感染が連鎖的に起こったことが、今回の急激なSARS拡大の要因だと思います。

[←Prev] [Backnumber] [Next→]
Copyright(C) taipei@gata.to